さて、Jリーグの開幕もいよいよ今週末に迫ってきましたね!これまで、下記のように開幕前にJ1全20チームの戦力分析や順位予想など、J1全体の分析を行ってきました。
今回は、FC東京の開幕戦vs横浜FC戦に焦点を当てて、現時点でのマッチプレビューを行っていきたいと思います!
過去に投稿したFC東京関連の記事も下記よりぜひご覧ください!
両チームのフォーメーション&スタメン予想

FC東京は最近では練習が非公開になることが多く、昨季の4バックを踏襲するのか、もしくは噂される3バックを導入するのか、見えない部分が多く、蓋を開けてみないと分からない状況。
また、コンディション不良等の噂も耳に入ってきているため、今回の予想メンバーはそういった噂のない選手で構成しています。

ここは本当に情報がなくて読めない…!
今回は、松橋体制の公式戦初戦で、かつ開幕戦であるという点を踏まえて、まずは昨季からのギャップが少なく戦い慣れた4バックの4-3-3(4-1-2-3)で勝利を狙いに行くという予想をしてみました。
左サイドバックには小泉を起用することで、試合展開に応じた3バックへのシフトも想定しています。
一方のホーム、横浜FCは昨季もJ2を戦い抜いた3-4-2-1のシステムを採用することを予想します。
特にDF伊藤槙人、鈴木準弥、MF駒井善成、FW鈴木武蔵など、今冬の新加入選手は新チームの核となる選手になると考えており、開幕戦もスタメン起用される可能性が高い状況。
両チームの注目ポイント
J1リーグ開幕節となるFC東京vs横浜FCの両チームのポイントとして、下記の点を挙げたいと思います。
FC東京
- 松橋体制でFC東京はどのような変貌を遂げるか
- “ディエゴの後継者候補”マルセロ ヒアンの得点力
横浜FC
- 中村俊輔仕込みのDF福森晃斗の正確なキック
- J2最少失点チームとしての堅守がJ1で通用するか
まずFC東京の注目点としては、昨季までアルビレックス新潟で魅力的なポゼッション・パスサッカーを展開した松橋力蔵新監督が元々カウンターに強みのあるFC東京をどのように変化させるか。
新潟時代は、GKやDFラインに足元の巧みな選手を起用し、後方から長短織り交ぜたビルドアップを行い、相手のプレスを回避していき、ゴールを陥れるという攻撃的なスタイルで、松橋監督のスタイルは、当時デゼルビ(現マルセイユ監督)のサッカーに例えられることもあるほど、センセーショナルなものでした。
一方で、FC東京の現有戦力に目を向けると、アルビレックス新潟時代のように足元の上手い選手が多いという台所事情ではないのが事実。昨季は幾度となく失点の危機から救ってきたGK野澤も、まだまだフィードを含めた足元に課題があり、波多野を筆頭に控えるGK陣も足元に長けた特徴を持つ選手は不在。
また、GK以降のビルドアップに関しても、昨季はサイドバックに追いやられてしまうとどん詰まりになってしまい、選択肢がなくタッチラインに逃げるか相手にボールを奪われるシーンが見慣れた光景に。
これが結果的に試合を壊す要因になってしまっており、結局は馴染みのあるカウンターサッカーで勝ち点を積み上げた印象です。
この辺りの、「目先の勝ち点が取りやすいカウンターサッカー」 vs「クラブが目指す主導権を握るサッカー」という非常に難しい選択肢を、どのように天秤にかけるか、今季はどのような配分で松橋イズムを注入していくのかという点は個人的に非常に注目の点だと考えています。
もう一つのFC東京における注目ポイントは、やはりマルセロ ヒアンの活躍です。
現在のJリーグでも珍しい、何もないところからでもゴールを決められるストライカーであり、昨季電撃的に引退した東京の象徴・ディエゴのこれ以上にない後釜候補でもあるため、この選手の活躍が今季のチームの浮沈を決めると言っても過言ではありません。開幕戦で早速ゴールが見られるか、非常に楽しみです。

開幕戦からヒアンのシャーが見たい!
一方、四方田体制4年目を迎える横浜FCは、昨季J2ではリーグ最少の38試合中27失点という鉄壁を誇る守備からのカウンターがベースのチーム。
特筆すべきはセットプレーからの得点力で、昨季のJ2ではセットプレーからのゴール率がリーグ1位だった横浜FC。名手・中村俊輔コーチのもと、元々正確無比の左足を持っていたDF福森がさらに進化を遂げ、昨季のアシスト数は14本に上り、2位の9本に大差をつけてのアシスト王を獲得しています。
クロス数も昨季はチームとして1試合平均で20.8本と、リーグ1位を記録しており、セットプレーを含めDF福森を中心とするクロッサーからのボールを中で合わせて決めるというパターンが非常に多かった印象です。
FW鈴木武蔵や新加入で即キャプテンを務めるMF駒井善成といった、札幌時代に四方田監督と師弟関係にあった選手たちが、早速横浜FCでも活躍を見せるのかという点にも注目していきながら、この一戦を見届けたいと思います。
試合全体の見どころ・展開予想
この試合の大きなポイントは間違いなく、「どちらが先制点を奪うか」です。
先述の通り、横浜FCは昨季J2最少失点を誇る堅守がベースのチームであり、特に先制した試合では、中央はガッチリと固く門を閉ざす守備でシャットアウトする展開を得意とするチーム。
FC東京としては、絶対に先制点だけは与えたくないところ。
特に横浜FCは流れの中からだけでなく、コーナーキックを含むセットプレーからの得点力も高く、逆に昨季のFC東京はセットプレーを含むクロス対応に課題があったため、この辺りの攻防がキーになってきそう。

東京の弱点がうまく横浜FCのストロングにハマらなければいいけどな〜
もう一つのポイントは、「サイド攻略」です。
横浜FCは基本的には3-4-2-1の布陣がベースとなっており、WBにも新保海鈴や町田から新加入の鈴木準弥など、キック精度の高い選手が多く、FC東京としては、クロスを上げさせないことが重要。
逆に、FC東京は4-2-3-1のサイドの選手にドリブラーかつ裏抜けできる俵積田や遠藤、仲川、佐藤などがおり、このサイドの選手が横浜FCのWBを押し込んでサイドを制圧することができれば、一気に試合の主導権を握れる展開になります。
この試合は、皆さんもぜひ先制点とサイドの攻防に特に注目しながら観戦していきましょう!
まとめ
さて、開幕戦vs横浜FC戦のマッチプレビューを行ってみましたが、いかがだったでしょうか?
正直、東京からすると松橋新監督のスタイル構築道半ばの状況で、いきなり開幕戦からJ1昇格組のチームというのはなんともやりづらいという部分もあるかと思います。
しかしながら、「開幕戦に勝つ」ことは普通の1勝よりも追い風になり、「初っ端の試合で昇格組に負ける」場合は、一気に不安感が広がり向かい風になるリスクもあるため、表裏一体の試合だと思います。
この試合、ただの1戦にあらず。
ぜひみんなでこの試合を楽しみましょう!
それではまた次の投稿で!

あでぃお〜す!
コメント